Evernoteのトラブルが多いなと思ったら、Evernote Legacyを導入しよう
インターネット&デジタルデータの総合ハブとして機能するEvernoteは、便利というよりすでに生活の一部になっていて、手放せないユーザも多いはず。
私も長年使っていて、年額4000円のサブスク課金でEvernote Premiumを使っているユーザです。
でも、いろいろとトラブルが多い。長年使っていて、蓄積されたデータ(ノート)量の多さが一因だろうなとは思いつつ。
さらにアプリのアップデートのたびに、トラブルやエラーが改善・修正されるわけでもなく、むしろそれまで問題のなかった仕様まで改悪されていく──そう思ったことありませんか?
複数のノートを一括して移動できなくなったり。
ノートに添付したpdfが開けなくなってしまったり。
複数のタブを開けなくなったり。
「ホーム画面を閉じる」という作業の手間を1つ増やすだけの「ホーム画面」を表示してみたり……。
MacやiPhoneでEvernoteを利用している私も、頻発するトラブルやエラー、アップデートに伴う仕様の改悪に辟易させられていました。
なお、Evernote Premiumユーザの特権として優先サポートが受けられるという特権があるため、その昔には、経験したトラブルを報告したことがありましたが、的はずれな対応ばかりされて以後、Evernoteはフィードバックの利かない運営姿勢なのだと認識して、諦めています。
思うに、Evernote自体はもう、そのアプリがなすべき役割は十分に果たしていて、そこに新たなイノベーションは必要ないのだと思います。日々報告されるトラブルを淡々と修正してくれればいいのに、サブスク課金をうながしている運営サイドとしてはなにか新しいことをやっているように思わせたいのでしょう。
だから、見た目だけ新しくなったようなアップデートをして、結果的にはユーザインタフェースを阻害するようなことばかりになっている、というのがEvernoteの現状だと思います。
昔、ダウンタウンのセリフにありましたが、「おかんのカレーをうまいと褒めたら、次に作ったときはいらんもん入れてきて台無しにしよる。前のをそのまま出せっちゅうねん」というやつです(意訳)。
そんなふうに思ったことがある人は、旧バージョンのEvernoteである「Evernote Legacy」を使いましょう。
これは、最新版のような見た目だけは立派だが、機能的には2歩も3歩も後退しているようなものではなく、安定して使えていたあの頃のEvernoteが使えます。
Evernote Legacyがありがたいのは、最新版とは別のアプリとして機能するので、最新版利用者もそれをアンインストールすることなく、Evernote Legacyを利用可能ということです。
Evernote内部のデータは最新版だろうがLegacyだろうがクラウドサーバにあるので、同一のデータを利用できます。
こういうものを用意してくれているあたり、2021年現在、Evernoteはまだ捨てたものではないのだと思います。
実際、同様の使い心地のデジタルノート系アプリ・サービスはまだありませんからね。
Notionも言われるほど、ぜんぜん……。
Evernote Legacyは、少なくとも私が年額4000円程度のサブスクを払ってもいいと思った頃のEvernoteサービスではあるので、使い続けようとは思います。
願わくば、同一アカウントで複数のEvernoteを使えるようにしてほしいとは思いますが。