Evernoteからの乗り換えはStockでファイナルアンサーの巻
作家・医者・バッタ──小説家標榜医の猪股フィクションです。
先日、エラーだらけで実用に耐えないEvernoteからの乗り換え候補として「Stock」をご紹介した。
使用感が期待以上に「しっかりしている」、つまりエラーだらけになる前の、なんら問題なく使えていた頃のEvernoteの使い心地が再現されていることがわかった。
私のEvernoteの年間契約はそろそろ更新時期を迎えるが、いまのエラーだらけのEvernoteに年間数千円も払うのは正直言って不満である。満足できる代替サービスがなかったために、仕方なく契約更新してきたが、このStockであれば信頼に値すると判断した。
そこで、Evernoteの年間契約が切れる前に、そしてStockのフリー期間のうちにいったんEvernoteの全データをStockにエクスポート/インポートした上で、その使用感を再検討し、Evernote契約解除&Stock有料契約できるかどうかを見極めようと考えた。
今回は、その辺についてエントリ!
EvernoteからStockに取り込む&再現度合い
Evernoteのデータ(ノート)をStockに取り込むのは非常に簡単だ。
ブラウザで開いたStockのサイトに「Evernoteインポート」が専用サービスが用意されているので、Stock側でEvernoteを認証させて、あとは取り込みたいノートブックごと指定するだけ。
公式の説明にあるように、1000ノートで8時間程度かかるので、大量のノートを移行したい場合は気長に取り組む必要はあるが、拙者の場合は約15000ノートのそれをだいたい2週間くらいで完遂した。
これまでも「Evernoteの類似サービス」では、Evernoteの取り込み自体は用意されていたが、それらでは添付ファイルが移行されないとか、極端にデータ形式や書式が変化してしまうなど、実用に耐えない代物であった。
そこにきてStockでは、ノートブックごと(複数のノート)の移行が可能だし、表や書式(色やフォント等)も十分に保持されるため、安心して移行ができた。
上述したように、全体では2週間程度の移行期間を要したものの、エクスポート/インポートがとにかくシンプルで楽だし、移行したデータがしっかりと表示されるとあって、非常に満足度が高いものであった。
周辺サービス充実への期待
というわけで、現在のところこのStockに問題らしい問題はない。
Evernoteの乗り換え先という表現はしたものの、これからパソコンやスマホでデータ管理ツールを導入するなら、最初からStockをおすすめしたいところである。
もちろんいまEvernoteを使っている人は、それにまつわるさまざまなリスクヘッジのために、Stockの導入を前向きに検討しておくことをおすすめする。
とはいえ、まだEvernoteにはこうしたデータ管理ツールとしての一日の長がある──「Evernoteバース」ともいうべき、周辺サービスの充実である。
たとえば、Chromeブラウザには拡張機能に専用のデータ取り込み機能があるし、スマホでもテキストデータを即座にEvernoteに送れるアプリや、手書き書類をスキャンしてEvernoteに直接送れるアプリなどが充実している。
こうした周辺サービス(サードパーティ製も含めて)はまだまだStockサイドに不足している。現状では、EvernoteバースのサービスやアプリでいったんEvernoteにデータを入れた上で、それをStockに移行するという手間暇が必要だ。ぜひぜひ今後の充実を期待したい。
一方で、あまり頑張りすぎないでほしいとも思ったりする。
Evernoteも最初は使いやすいサービスだったのだが、本体のアップデートや、周辺サービスの充実とともに、徐々に使いづらくなってきたという側面もあるからだ。
ユーザの望んでいないような優先度の低いサービスを実装したのを口実に有料プランを値上げするわりに、ユーザが求めるエラーやトラブルの解決には全く取り組まない──そういうサービスに成り下がってほしくはない。
基本に充実に、今後もサービスが存続していくことを期待したい。
おすすめです、Stock。