KDPで小説出版その2 出版までの流れ

2021年4月10日

前記事(連載1)からの続きとなります。

それでは早速、Kindle Direct Publishing, KDPによる出版法の概略についてまとめてみたいと思います。

KDPの出版シークエンスとしては、以下の通り、簡単です。

  1. 書いたものを用意する(.txtファイル)
  2. 電子書籍データ化する(.epubファイル)
  3. KDPに登録・出版する

順番に各プロセスを見ていきましょう(細かいノウハウはまた別途、各論立てて解説する予定ですので、まずは流れをガチッと掴んでください)。

1)書いたものを用意する

書いてある原稿を用意しましょう(まだならとっとと書きましょう)。

大作でも小品でもいい。サスペンスでもミステリーでもハートフルでもいい。

医学論文にはできないような自分のオリジナルの医学的な随想でもいいでしょう。

書く手段もお好きなように。Windows/WordでもMac/Pageでもテキストソフトでもいい。

ちなみに、私はMacユーザですが、手に馴染む執筆用ソフトウェアに出会うまでには大変苦労しました(Macに限らず、「縦書き」がナチュラルにできるものは限られているのです)。

ようやく巡り会えたおすすめの執筆ソフトウェアが「EgWord Universal 2」です。

https://www.monokakido.jp/egworduniversal2/

これが本当にナチュラルに縦書きができるのでおすすめです(有料なので、お財布と相談してください。自著の売上が出れば、経費計上できます)。

書き上げたものは、テキストファイル(.txt)に書き出し、以後のデータ化に備えます。

2)電子書籍データ(EPUB)化する

次は書いたものを電子書籍データ化、今回はEPUB化していきます。

KDPにはテキストファイルを直接アップロードすることもできますが、書籍ファイルに画像を挿入したり、レイアウトの工夫、ルビをつけるなどをしていくためには、テキストデータをEPUB化していく必要があります。

EPUB化にはいくつかのやり方がありますが、簡単でおすすめなのが「でんでんコンバーター」を利用する方法です。

でんでんコンバーター

Webブラウザから利用できるサービスで、作ったテキストファイル(.txt)をアップロードすることで、即座にEPUBファイル(.epub)が作成できてしまいます。書籍の中に画像を入れ込みたい場合は、テキストファイルと画像ファイルを一括してアップロードすることで簡単にできます(書籍の中で、画像の挿入位置などを指定するやり方は別途説明)。

これで、EPUBファイルが完成です。

3)KDPに登録・出版する

できたEPUBファイルを、Amazon/KDPサイトに登録します。

セルフ出版 Amazon Kindle Direct Publishing

※KDPアカウントを作成する必要があります(これはまた各論として別途説明する予定ですが、サイトの指示に従ってやれば簡単にできます)。

KDPのサイトで、周辺情報(タイトル、あらすじ、作者名/ペンネーム、値段など)を設定し、書籍データファイルを登録(アップロード)します。

なお、ここで「KDPセレクト」に登録すると、著者印税70%が選択可能です。

これで出版完了です。

出版後も随時改訂可能なのが電子書籍の最大の利点ですね。臆することなくトライしてみましょう。

本記事まとめ

というわけで、概略にはなりますが、KDP出版の流れを解説いたしました。

これらの流れは(有料執筆ソフトを買うでもなければ)、すべて完全無料です。

私は勝手ながら、このKDPというサービスを「オープン・アクセプト・パブリッシング・プラットフォーム」と呼んでいます。

無料で、小説家になれるのです。テーマやジャンル、字数制限などもありません。

みんなで「小説家標榜医」になろう!

──────

医療業界エンタメ小説、「七刄会演義」、好評販売中です。