自作書籍ファイル(mobi, epub)をKindleで読む方法

2021年9月14日

作家・医者・バッタ──小説家標榜医の猪股フィクションです。好きな仮面ライダーはグランドジオウです。

医療業界エンタメ小説「七刄会演義」、Amazon/Kindleで好評販売中です。

また、当ブログでも無料公開中です。ヘッダーメニューからぜひご覧ください。

さて、このKindle書籍「七刄会演義」執筆にあたり、私は以下のシークエンスで書籍データファイルを作成・閲覧し、推敲を重ねていましたので、ご紹介します(執筆環境:Macを利用)。

  1. 文章を記述し、「.txtファイル」として保存する(by EgWord Universal2
  2. 「.txtファイル」と画像ファイルから、「.epubファイル」を作成する(by でんでんコンバーター
  3. 「.epubファイル」を「.mobiファイル」に変換する(by Kindle Previewer
  4. 「.mobiファイル」を「Send to Kindle」でAmazonデバイスに送信して、閲覧する

さて、こうして作成されたKDP(KindleDirectPublishing)出版前の自作書籍ファイルを推敲目的で閲覧するにはコツがあります。

Kindle PaperWhiteやFireタブレットなどのAmazonデバイスで見る方法と、iPhone/iPadなどのiOSデバイスで見る方法に分けてご説明します。

1. Amazonデバイスで見る方法

FireタブレットなどのAmazonデバイスで自作ファイルを閲覧するのであれば、上記シークエンスのようにFireタブレットなどの端末ごとに付与されているメールアドレスに対して、.mobiファイルを添付して送る(Send to Kindle)だけで閲覧可能です。

間違えて、epubファイルを添付してSend to Kindleすると、NGを知らせるメールが来ます。別にペナルティはないものの、実際にKindle書籍出版の際には.epubファイルを投稿するため、けっこうやりがちなミスです。

なお、複数のAmazonデバイスで同一ファイルを閲覧する場合は、それぞれの端末にSend to Kindleするのではなく、(すでに送ったファイルがAmazonのライブラリに登録されているので)Amazonのホームページの「コンテンツと端末の管理」から2つめ以降の端末に配信するようにすると、ブックマークやメモ、ハイライトなどが同期されて吉です。

※Send To Kindleすると即座に対象のデバイスに書籍ファイルは表示されますが、コンテンツと端末の管理のライブラリに反映されるまではタイムラグがあります。焦らずに待ちましょう。

複数端末で共有できるようになると、メモやハイライトを使った遂行機能も共有できます。

私はこの機能を使って、推敲しています。便利ですよ。

2. iOSデバイスで見る方法

さて、上記のシークエンスにより、Kindleのライブラリには自作mobiファイル(の書籍)が登録されているため、同じAmazon=Kindleアカウントを登録しているiOS端末(iPhoneやiPad)があれば、その中のKindleアプリでも閲覧できます。

しかし、(KDP出版済みではない)mobiファイルをiOSのKindleアプリで見ると、縦書き表示ができなかったりルビが振られていなかったりと、実用に耐えない表示になってしまいます。これでは推敲できません。

なので、iOS端末のKindleアプリでKDP出版前の書籍ファイルを意図したレイアウトで閲覧するためには、「.azkファイル」の利用が必要です。

具体的には、上記のシークエンスの「Kindle Previewerでmobiファイルに変換する」ところで、「.azkファイル」に変換しましょう。

※現在、KindlePreviewerでファイル保存をする場合は、.mobi, .azk, .kpfファイルが選択可能です。

この.azkファイルならiOSデバイスのKindleアプリでもうまく表示されます。

ただ、.azkファイルをiOSデバイスに取り込むのには一苦労させられます。

.azkファイルはSend To Kindle非対応なので、Amazonアカウントを登録したiOSデバイスのKindleアプリのメールアドレスにazkファイルを添付したメールをしても、無効です。

私の環境では、Macに有線でiOSデバイスを接続し、iTunes経由でiOSデバイス内のKindleアプリに入れる必要があります。

ちょっとこの辺は面倒です。また良い方法がありましたら、お知らせいたします。

追記!

改めてこの話題を別の記事にもまとめてみましたので、そちらもご覧ください。